旅愁鉄道

旅愁漂う鉄道!国鉄及びJRについて語ります。

EF60 500番代登場!

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国鉄EF60 500番代直流電気機関車(TOMIX製品)

EF60は、F級電気機関車として、保守コスト・軌道負担・乗り心地・粘着力などが従来の物より改善がみられたため、初の先台車無しのBーBーB軸配置2軸ボギー台車となりました。EF60は、昭和35年1月の2両の試作機製作から、同年7月~9月製造の第1次量産機(14両)まで、主電動MT49Bのクイル方式を採用しました(定格総出力2340kw)。

昭和37年5月~8月製造の第2次量産機(32両)から主電動機はMT52(歯車比1:4.44)の吊り掛け方式に変更され(定格総出力2550kw)、以降新型高性能電気機関車の標準となりました。

そして、昭和38年7月~昭和39年3月に第3次量産機(37両)が、昭和39年4月~7月に第4次量産機(16両)が、昭和39年7月~10月に第5次量産機(30両)が製造されました。

また、第4次量産機から前照灯が2灯シールドビームになるなどマイナーチェンジが施され外観は次機のEF65とほぼ同様になりました。

ところで、昭和38年10月~12月に、東京~九州間ブルトレ牽引用の501号機~511号機が、第3次量産機の47号機~57号機を転用して誕生しました(EF60 500番代)。EF60 500番代は、20系寝台特急客車のカニ22に設置された電動発電機のパンタグラフと電源装置操作用の連絡回路及び車掌との業務連絡用電話回路が設定されたため、KE59形ジャンパ栓が設置されました。

なお、昭和39年4月~7月にかけて増備された512号機~514号機については、第4次量産機に準じた車体となったため、次機のEF65 500番代と外観が同様の希少機となりました。東京~九州間ブルトレ牽引は、昭和38年12月20日~昭和40年9月30日までと、短命に終わってしまいました。

Nゲージで製品化されているTOMIXのEF60 500番代及びKATOの寝台特急「さくら」の編成を以下に示します。

 

寝台特急「さくら」の昭和38年12月20日から昭和39年5月30日までの運用。

東京~長崎間

(長崎方)カニ22+①ナロネ22+②ナロ20+③ナシ20+④ナハネ20+⑤ナハネ20+⑥ナハネ20+⑦ナハフ21+⑧ナハネ20+⑨ナハネ20+⑩ナハネ20+⑪ナハネ20+⑫ナハネ20+⑬ナハネ20+⑭ナハフ20

(牽引区間)東京~EF65-500~広島~C62~下関~EF30~門司~ED73~博多~C60~長崎

*カニ22はカニ21の時がある。

*⑧~⑭号車は東京~博多間