旅愁鉄道

旅愁漂う鉄道!国鉄及びJRについて語ります。

EF70 1000番代登場!

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国鉄EF70 1000番代交流電気機関車(KATO製品)

EF70は、昭和36年12月に北陸トンネル開通に伴う敦賀~福井間電化開業に1000トン貨物牽引用として誕生しました。基本仕様は、軸重16t・非重連制御・F級スイーベル式B-B-B軸配置・歯車比1:4.12・吊り掛け駆動式・主電動機MT52・定格総出力2550kw・電気暖房装備・シリコン乾式整流器制御式で、貨客用電気機関車でした。

EF70は。昭和36年から昭和40年にかけて第1次量産機から第4次量産機まで、合計81両が製造されました。そのうち第3次量産機の22~28号機が、20系寝台特急客車牽引のために、昭和43年に1000番代として、松任工場で改造が行われました。

改造内容は、20系客車牽引用の応速度電磁空気ブレーキ装置用の電磁ブレーキ・供給空気ダメ圧力保持装置・20系客車とのTP5形電話連絡装置などの付加でした。昭和61年3月に全機廃車となるまで、貨物列車からブルトレにいたるまで、北陸本線の主として大活躍しました。

NゲージでKATOから製品化されているEF70 1000番代及び寝台特急日本海」の編成を以下に示します。

 

寝台特急日本海」の昭和47年3月15日から昭和50年3月9日までの運用。

大阪~青森間

(大阪方)カニ21+①ナロネ21+②ナハネ20+③ナハネ20+④ナハネ20+⑤ナハネ20+⑥ナシ20+⑦ナハネ20+⑧ナハネ20+⑨ナハネ20+⑩ナハネ20+⑪ナハネ20+⑫ナハネフ20

(牽引区間)大阪~EF58~米原~DE10~田村~EF70-1000~糸魚川~EF81~秋田~ED75-700~青森

 

 

 

 

 

 

ED76 500番代登場!

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国鉄ED76 500番代(第2次量産機)交流電気機関車(KATO製品)

ED76 500番代は、第1次量産機が昭和43年8月に、第2次量産機が昭和44年6月から8月にかけて、函館本線小樽~旭川間の貨客用機関車として、22両が製造されました。特徴としては、極寒の地で使用するために、機器類の保温の暖房が強化され、耐雪ブレーキなどを装備して、耐寒耐雪仕様となっています。制御方式は、磁気増幅器サイリスタ併用に変更し、無電弧低圧タップ切換えを行う方式となっています(主電動機MT52・歯車比1:4.44)。客車用暖房装置は、容量の大きいSG5蒸気発生装置を搭載しています。そのため、車体長は0番代より、1m長い18.4mとなっています(定格総出力1900kw)。

さらに、500番代は重連総括制御付となっています。

ED76 500番代は、平成3年に津軽海峡線用として514号機がED76 551に改造されましたが、残った21両は、平成6年に全機廃車されました(551号機は平成13年に廃車)。

ED76 500番代はの急行列車牽引は「ニセコ」「大雪」「利尻」のみでしたが、NゲージでKATOから製品化されているED76 500番代及び急行「利尻」の編成を以下に示します。

 

急行「利尻」の昭和60年3月14日から昭和61年9月30日までの運用。

札幌~稚内

(札幌方)スユニ50+マニ50+①スハネフ14-500+②オハネ14-500+③オハ14-500+④オハ14-500+⑤オハ14-500+⑥スハフ14-500

(牽引区間)札幌~ED76-500~旭川~DD51~稚内

 

 

 

 

ED76 0番代(後期形)登場!

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国鉄ED76 0番代(第11次量産機)交流電気機関車(KATO製品)

ED76 0番代は、九州内の旅客・貨物用として、昭和40年から昭和51年までの間に第1次量産機から第11次量産機にわたり94両が製造されました。

ED76は、ED75を母体としたため、主制御装置は同一(シリコン整流式・歯車比1:4.44・主電動機MT52・定格総出力1900kw)となっています。

ED76は、列車暖房方式を蒸気暖房としたため、乙・丙線で使用するために、重量増をカバーするために、中間に軸重可変用台車を設けて軸配置はB-2-Bとなっています。

また、ブレーキ装置は応速度増圧機能のほか、暖房用燃料及び水の積載重量に対応する応軸増圧機能を付加しています。ED76は、九州内の全域にわたって、貨客用電気機関車として大活躍しました。

Nゲージで製品化されているKATOのED76 0番代及びマイクロエース寝台特急「富士」の編成を以下に示します。

 

寝台特急「富士」の昭和50年3月10日から昭和51年9月30日までの運用。

東京~西鹿児島

西鹿児島方)カニ24+①オロネ24+②オハネ24+③オハネ24+④オハネ24+⑤オシ24+⑥オハネフ24+⑦オハネフ24+⑧オハネ24+⑨オハネ24+⑩オハネ24+⑪オハネ24+⑫オハネ24+⑬オハネフ24

(牽引区間)東京~EF65-500~下関~EF30~門司~ED76~宮崎~DF50~西鹿児島

*⑦~⑬号車は東京~大分間

 

 

 

 

 

ED75 700番代登場!

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国鉄ED75 700番代交流電気機関車(KATO製品)

ED75 700番代は、奥羽本線秋田~青森間の電化開業用に昭和46年に登場し、昭和51年までに91両が製造されました。ED75 700番代は、冬の風雪が特に厳しい日本海沿いを走行する日本海縦貫線用機として登場しました。

基本性能は、1000番代と同じ(シリコン整流式・D級スイーベル式B-B軸配置・重連総括制御・歯車比1:4.44・主電動機MT52・電気暖房装置付・定格総出力1900kw・高速貨車牽引用の応荷重装置付き電磁指令ブレーキ装置付、20系寝台特急客車牽引用の応速度電磁指令ブレーキ装置用の電磁ブレーキ付、電話連絡装置等付)ながら、シリコン整流機、タップ切換器、主変圧器、特高回路遮断器、主平滑リアクトル等の室内機器類が小型軽量化され、屋上機器は奥羽沿線の豪雪や塩害から保護するために室内に取り込まれました。

そのため屋上は、特高圧母線・ステンレス仕様のPS103形パンタグラフ・扇風機カバーが目立つ程度で非常にスッキリしています。

ED75 700番代は、奥羽本線山形~秋田~青森間の同区間を通過する寝台特急日本海」「あけぼの」急行「津軽」「おが」を始めとする全列車の牽引に君臨しました。

NゲージでKATOから製品化されているED75 700番代及び寝台特急日本海」の編成を以下に示します。

 

寝台特急日本海」の昭和47年3月15日から昭和50年3月9日までの運用。

大阪~青森間

(大阪方)カニ21+①ナロネ21+②ナハネ20+③ナハネ20+④ナハネ20+⑤ナハネ20+⑥ナシ20+⑦ナハネ20+⑧ナハネ20+⑨ナハネ20+⑩ナハネ20+⑪ナハネ20+⑫ナハネフ20

(牽引区間)大阪~EF58~米原~DE10~田村~EF70-1000~糸魚川~EF81~秋田~ED75-700~青森

 

 

 

 

ED75 1000番代(前期形)登場!

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国鉄ED75 1000番代(第1次量産機)交流電気機関車(KATO製品)

ED75 1000番代は、0番代を基本(シリコン整流式・D級スイーベル式B-B軸配置・重連総括制御・歯車比1:4.44・主電動機MT52・電気暖房装置付・定格総出力1900kw)に昭和43年から昭和51年までの間に(第1次量産機から第8次量産機まで)合計39両が製造されました。

ED75 1000番代は、高速貨車牽引用の応荷重装置付き電磁指令ブレーキ装置、20系寝台特急客車牽引用の応速度電磁指令ブレーキ装置用の電磁ブレーキ、電話連絡装置等が付加されました。

ED75 1000番代は、寝台特急ゆうづる」「北星」「あけぼの」、急行「十和田」「新星」「八甲田」「津軽」を牽引し、大活躍しました。

NゲージでKATOとTOMIXからED75 1000番代、マイクロエースから寝台特急ゆうづる」及びKATOから急行「津軽」が製品化されているのでその編成を以下に示します。

 

寝台特急下り「ゆうづる9号」上り「ゆうづる4号」の昭和57年11月15日から昭和60年3月13日までの運用。

上野~青森間

(上野方)カヤ24+①オロネ24+②オハネ24+③オハネ24+④オハネ24+⑤オハネ24+⑥オハネフ24+⑦オハネフ24+⑧オハネ24+⑨オハネ24+⑩オハネ24+⑪オハネフ24

(牽引区間)上野~EF80~水戸~ED75-1000~青森

 

急行下り「津軽1号」上り「津軽2号」の昭和46年10月1日から昭和50年3月9日までの運用。

上野~青森間

(上野方)マニ37+マニ36+④スロフ62+⑤オロネ10+⑥スハネ16+⑦スハネ16+⑧オハ46+⑨オハ46+⑩オハ46+⑪オハ46+⑫スハフ42

(牽引区間)上野~EF57~黒磯~ED75-1000~福島~EF71~山形~DD51~秋田~ED75-700~青森

*マニ37は上野~秋田間。

*⑧~⑪号車はオハ47の時がある。

*⑫号車はオハフ33の時がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

ED75 0番代(ひさし付)登場!

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国鉄ED75 0番代(第7次量産機・ひさし付)交流電気機関車(TOMIX製品)

ED75 0番代は、当時、交流電化が進展し、様々な交流電気機関車が登場する中、標準交流電気機関車とすることを目的に昭和38年から昭和43年の間に、試作機2両を含む160両が製造されました。

従来の水銀整流器にかわってシリコン整流器が採用され、技術的課題だった粘着性能と連続制御無電弧タップ切換えを低圧タップ切換器と磁気増幅器を使用することにより克服しました。

基本仕様は、D級スイーベル式B-B軸配置・重連総括制御・歯車比1:4.44・主電動機MT52・電気暖房装置付です(定格総出力1900kw)。

ED75 0番代は、東北地方で使用することを考慮して、耐寒耐雪構造となっており、50~100号機は運転窓上にツララ切りが装着されています。ED75 0番代は、常磐東北本線で貨客用機関車として大活躍しました。

NゲージでTOMIXからED75 0番代及びKATOから急行「津軽」が製品化されているのでその編成を以下に示します。

 

急行下り「津軽1号」上り「津軽2号」の昭和46年10月1日から昭和50年3月9日までの運用。

上野~青森間

(上野方)マニ37+マニ36+④スロフ62+⑤オロネ10+⑥スハネ16+⑦スハネ16+⑧オハ46+⑨オハ46+⑩オハ46+⑪オハ46+⑫スハフ42

(牽引区間)上野~EF57~黒磯~ED75-0~福島~EF71~山形~DD51~秋田~ED75-700~青森

*マニ37は上野~秋田間。

*⑧~⑪号車はオハ47の時がある。

*⑫号車はオハフ33の時がある。

 

 

 

 

 

 

EF66(後期型・ブルートレイン牽引機)登場!

f:id:jnron1991:20180630075213j:plainJR西日本EF66 0番代(第7次量産機)直流電気機関車(TOMIX製品)

昭和41年10月1日のダイヤ改正から、EF65 500番代F形重連牽引による、1000t時速100kmの高速貨物列車が運転を開始しましたが、出力が過大で、変電所にも無理がかかることから、EF65の1.5倍の出力を持つ機関車が計画されました。そこで、試作機EF90 1号機が誕生しました。

そして、2年間にわたる長期性能試験を実施した結果、昭和43年に誕生したのがEF66です。同機は、歯車比を高速型の3.55にしたほか、駆動方式を大出力主電動機(MT56形650kw)による高速走行に備えた中空軸可トウ吊掛式としました(定格総出力3900kw)。

ブルトレ牽引は、第7次量産機の40~55号機が昭和60年3月14日から開始し、九州ブルトレが全廃される平成21年3月13日まで、24年の長きにわたって、九州ブルトレの牽引機として君臨しました。

NゲージでKATOから製品化されているEF66(後期形・ブルートレイン牽引機)、最も豪華だった寝台特急金帯「あさかぜ」及び晩年の下関止まりの寝台特急「あさかぜ」の編成を以下に示します。

 

寝台特急下り「あさかぜ1号」上り「あさかぜ4号」の昭和62年3月14日から平成2年3月9日までの運用。

東京~博多間

(博多方)カニ24-100+①オハネフ25+②オハネ25+③オハネフ25+④オハネ24-700+⑤オロネ25-700+⑥スハネ25-700+⑦オシ24-700+⑧オハネフ25+⑨オハネ25+⑩オハネ25+⑪オハネ25+⑫オハネ25+⑬オハネ25;+⑭オハネフ25

(牽引区間)東京~EF66~下関~EF81-400~博多

*④号車はカルテット、⑤号車はシングルDX、⑥号車はデュエット、⑦号車はオリエント調食堂車。

 

寝台特急下り「あさかぜ3号」上り「あさかぜ2号」の平成2年3月10日から平成17年2月28日までの運用。

東京~下関間

(下関方)①オハネフ25-300+②オハネ25+③オロネ25-300+④スハネ25-300+⑤オハネ25+⑥オハネ25+⑦オハネフ25+⑧オハネ25+⑨オハネ25+⑩オハネ25+⑪オハネ25+⑫オハネ25+⑬オハネフ25

(牽引区間)東京~EF66~下関

*③号車はシングルDX、④号車はラウンジカー。

*平成6年12月3日から、「あさかぜ1号」「あさかぜ4号」は廃止となる。