ED75 700番代登場!
ED75 700番代は、奥羽本線秋田~青森間の電化開業用に昭和46年に登場し、昭和51年までに91両が製造されました。ED75 700番代は、冬の風雪が特に厳しい日本海沿いを走行する日本海縦貫線用機として登場しました。
基本性能は、1000番代と同じ(シリコン整流式・D級スイーベル式B-B軸配置・重連総括制御・歯車比1:4.44・主電動機MT52・電気暖房装置付・定格総出力1900kw・高速貨車牽引用の応荷重装置付き電磁指令ブレーキ装置付、20系寝台特急客車牽引用の応速度電磁指令ブレーキ装置用の電磁ブレーキ付、電話連絡装置等付)ながら、シリコン整流機、タップ切換器、主変圧器、特高回路遮断器、主平滑リアクトル等の室内機器類が小型軽量化され、屋上機器は奥羽沿線の豪雪や塩害から保護するために室内に取り込まれました。
そのため屋上は、特高圧母線・ステンレス仕様のPS103形パンタグラフ・扇風機カバーが目立つ程度で非常にスッキリしています。
ED75 700番代は、奥羽本線山形~秋田~青森間の同区間を通過する寝台特急「日本海」「あけぼの」急行「津軽」「おが」を始めとする全列車の牽引に君臨しました。
NゲージでKATOから製品化されているED75 700番代及び寝台特急「日本海」の編成を以下に示します。
寝台特急「日本海」の昭和47年3月15日から昭和50年3月9日までの運用。
大阪~青森間
(大阪方)カニ21+①ナロネ21+②ナハネ20+③ナハネ20+④ナハネ20+⑤ナハネ20+⑥ナシ20+⑦ナハネ20+⑧ナハネ20+⑨ナハネ20+⑩ナハネ20+⑪ナハネ20+⑫ナハネフ20
(牽引区間)大阪~EF58~米原~DE10~田村~EF70-1000~糸魚川~EF81~秋田~ED75-700~青森