旅愁鉄道

旅愁漂う鉄道!国鉄及びJRについて語ります。

151系特急「こだま」「つばめ」登場!

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国鉄151系特急形直流電車 特急「こだま」(KATO製品)

151系は、我が国初の電車特急で、国鉄島秀雄技師長の強力なリーダーシップの下で昭和33年9月に落成しました。151系は101系の制御装置などの電気機器とブレーキ装置を踏襲(主電動機MT46・歯車比1:3.50)する形で、星晃国鉄臨時車両設計事務所電車主任技師がまとめ役となって開発が進められました。車体側面に取り付けるJNRマーク、特急シンボルマークは、この151系の時に、公募でそれぞれ決まりました。さらに、列車名「こだま」もこの時の公募で決まりました。151系は東京~大阪間が日帰り可能でビジネス旅行に便利なことから「ビジネス特急」とネーミングされ、列車名にちなんで「こだま形」と言われるようになりました。

昭和33年11月1日から、東京~大阪(神戸)間で営業運転を開始したビジネス特急「こだま」は、スピード感あふれるボンネットスタイル、冷房装置や完全電化されたビュッフェなど時代の最先端を行く設備で爆発的な人気を博しました。

また、当時、客車特急「つばめ」「はと」の展望車を置き換える車両として、現代でも通用するクロ151(パーラーカーと呼ばれた)を昭和35年6月1日のダイヤ改正から連結して豪華さを誇りました。

昭和39年10月1日ダイヤ改正東海道新幹線開業に伴い151系は新大阪以西の運用となり、特急「つばめ」「はと」の2往復については、翌昭和40年10月1日のダイヤ改正まで、九州乗り入れ(博多まで)を実施しました。

そして、151系は昭和41年10月1日ダイヤ改正までに、全車181系に改造され形式消滅しました。

このうち、KATOとマイクロエースから、Nゲージで製品化されている編成を以下に示します。

 

特急「こだま」の昭和33年11月1日の営業運転開始時の運用。

東京~大阪(神戸)間

(大阪・神戸方)①クハ26+②モハ20+③モハシ21+④サロ25+⑤サロ25+⑥モハシ21+⑦モハ20+⑧クハ26

 

特急「こだま」の昭和35年6月1日から昭和36年9月30日までの運用。

東京~大阪(神戸)間

(大阪・神戸方)①クロ151+②モロ151+③モロ150+④サロ150+⑤サロ151+⑥サシ151+⑦モハシ150+⑧モハ151+⑨サハ150+⑩モハ150+⑪モハ151+⑫クハ151

 

 特急「こだま」の昭和38年10月1日から昭和39年9月30日までの運用。

東京~大阪間

(大阪方)①クロ151+②モロ151+③モロ150+④サロ150+⑤サシ151+⑥モハシ150+⑦モハ151+⑧サハ150+⑨サハ150+⑩モハ150+⑪モハ151+⑫クハ151

 

特急上り「つばめ」の昭和39年10月1日から昭和40年9月30日までの運用。

博多~門司間(博多~新大阪間)

 (博多方)①クロ151+②モロ151+③モロ150+④サロ150+⑤サシ151+⑥モハシ150+⑦モハ151+⑧サハ150+⑨サハ150+⑩モハ150+⑪モハ151+⑫クハ151+サヤ420+ED73